◇国際親善試合 メキシコ代表0―0日本代表(6日・米カリフォルニア州オークランド)

 【オークランド(米カリフォルニア州)6日=金川誉】日本代表(FIFAランク17位)は、メキシコ代表(同13位)に0―0で引き分けた。約2年ぶりのアジア勢以外との対戦は、詰めかけたメキシコサポーターがつくり出す独特な雰囲気の中、格上を追い詰めたが無得点だった。

 経験の浅さを感じさせなかった。冨安健洋、伊藤洋輝、町田浩樹と主軸が負傷で不在のDFラインが、メキシコを完封。3バックの中央で奮闘し、守備だけでなく前半15分には右サイドのMF堂安に正確なフィードを送ってチャンスにつなげたDF渡辺は、これが国際Aマッチ5試合目。「自分たちのゲームプラン通りだった。しっかり分析がうまくいった試合だった」と手応えを語った。

 右に板倉、左に瀬古の3バックを形成し、メキシコに立ちはだかった。しかし後半15分、板倉が右足首を痛めて負傷交代。DFリーダーを失うことになったが、23歳の関根が途中出場でカバー。関根は「(遠藤)航くんに、落ち着いて簡単なプレーでいいから試合に入れ、と言ってもらえた。声をかけてもらって、落ち着いてできた」と振り返った。

 板倉交代後のDFラインは、全員がキャップ数10試合以下(瀬古8、関根2)だったがゴールは許さなかった。板倉は負傷の状態について「大丈夫そう。

感覚的には」と軽傷を強調したが、米国戦は出場回避が濃厚。経験がものを言うDFの負傷者続出は痛手だが、チーム力を底上げする機会となる。

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