J2北海道コンサドーレ札幌は7日、札幌U―18のGK唯野鶴真(ただの・かくま、18)が来季トップチームに昇格すると正式発表した。同日行われたイベント「サポーターズデー」で背番号41のユニホームに身を包み、ファンにあいさつした唯野は「小さい頃からの夢だったトップ昇格を達成できて、とてもうれしい」と表情を緩めた。
札幌の下部組織からトップ昇格した選手は、曳地裕哉現GKコーチとリラ・コンサドーレの阿波加俊太GKコーチらに続き4人目。いずれも正守護神の座をつかむまでは至らなかっただけに「まずは正GKを目標にしていきたい」と先輩超えを目指し、アピールしていく。
小4から札幌の下部組織一筋で育ってきた。持ち味は「193センチの身長を生かしたハイボールの処理やシュートストップ」。加えて「両足とも50メートルは飛ばせるので」とビルドアップにも自信を持つ。母親が帯広市で出産のために病院に向かう際、2羽のタンチョウを見たことから名付けられた「鶴真」が、プロでの成功へ、羽ばたき始めた。
〇…7日、札幌・宮の沢の練習場で、ファンが無料で参加できるイベント「サポーターズデー」が行われた。時折雨が降る中でも、4137人が集まり、選手らと触れ合った。恒例となっている選手とスタッフを交えての記念撮影で、2時間の会は盛況の中で終了。MF高嶺朋樹主将(27)は「すごくパワーをもらえる素晴らしいイベントだった。非常に楽しかったです」と、3連勝を狙う13日のホーム・いわき戦へ、英気を養った。