女優・のんが主演するABEMAの連続ドラマ「MISS KING/ミス・キング」(9月29日配信開始、月曜・後8時)がNetflixで世界同時配信されることが8日、分かった。
天才棋士・彰一(中村獅童)のもとに生まれた飛鳥(のん)が人生を取り戻すため、元棋士・藤堂(藤木直人)とタッグを組み、史上初の女性棋士を目指す。
日本の伝統文化の一つである将棋が題材の本作。プロデューサーの小林宙氏は「日本人で“将棋”を知らない人は、ほぼいません。ルールは知らないし、触れたこともないのに、存在は知っている。それは、日本文化そのものだと思いました。なので日本文化を美しく描きたいと思い、制作をしておりました」と過程を紹介。「日本だけでなく、世界にも届けられたら」と海を越えて同時配信されることも決定した。小林氏は「『MISS KING / ミス・キング』、日本文化の美しい戦いを是非ご覧ください」と呼びかけた。
この日、これまで出演が明らかになっていたのん、藤木直人、中村獅童、倉科カナに加え、奥貫薫、森愁斗、鳴海唯、西岡徳馬、山口紗弥加の出演も発表された。
新キャストのコメント全文
▼奥貫薫(飛鳥の母・桂子) 「これまで数々の作品で、ヒロインの母を演じてきましたが、こんなにも美しいヒロインはいたでしょうか。
純粋で懸命で繊細で、ものすごく強い。その印象は、飛鳥を演じたのんさんご本人にも、そのまま重なりました。撮影現場でお会いするたびそのまぶしさに、ハッとさせられました。
▼森愁斗(彰一の再婚相手の息子・龍也) 「出演が決まって、うれしさの反面、将棋に触れた事が少なかったので不安もありました。
僕が演じた結城龍也という役は、今までの役者人生で経験したことのない役柄だったので、自分自身、挑戦的な役だなと感じました。
飛鳥の行く手を阻むような役なので、いい印象は抱きづらいと思いますが、龍也なりに少し成長する部分も見えてくると思うので、最後まで見届けていただけると幸いです。
将棋が好きな方はもちろんですが、僕みたいに詳しくない方でもすごく楽しめる内容だと思いますし、皆様にとって、思い悩んだときに一歩踏み出す勇気をくれる、そんな作品になれば嬉しいなと思います!
『MISS KING / ミス・キング』ぜひお楽しみに!」
▼鳴海唯(愁斗の婚約者・由奈) 「早見由奈役を、演じさせていただきました、鳴海唯です。
今回、女流棋士という新たな役に挑戦させていただけたこと、そして将棋界について関心を深めることができたことをとても感謝しています。
由奈は、のんさん演じる飛鳥と出会い、自身が忘れかけていた将棋の楽しさを思い出し、そしてこの世界の残酷さを改めて突きつけられます。
女性が棋士を目指すということがとても難しいとされている世界で時には立ち向かい、挫折を経験し、強く前進していく登場人物達の姿にぜひ注目していただきたいです」
▼西岡徳馬(前将棋連盟理事・安藤) 「随分と昔、先輩俳優に連れられて渋谷駅近くにあった将棋所に行った事があった。『まぁ手始めに小学生とやってみな』と言われ、えーっ小学生と!?と思ったが物は試しでやってみるかと対戦した。彼はきちんと正座をし、丁寧な挨拶を交わし対局が始まったが一瞬にして終わった。
撮影前にお借りした駒を持ち歩き、パチンパチンと良い音が鳴らせるようにやった。高い乾いた音がなると実に気持ちが良いものだ。
撮影が終わり、きっとこの作品もパチンパチンと小気味良い音の聞こえる『気持ち良い作品』になっているものだろうと確信した。
あの時の小学生が大きくなったかの様な可愛い『MISS KINGの/のんちゃん』をぜひぜひご覧下さい」
▼山口紗弥加(安藤の弟子、彰一の再婚相手・香) 「脚本を読み、闘志が沸々と湧いたのはいうまでもありません。その中身はどうしようもない怒りであり、逃れられない苦しみ、性別というものへの諦めや疑問でもありました。男か、女か。血筋か、才能か。愛か、憎しみかーーここに描かれる人々は、将棋という厳しい勝負の世界でもがきながらも懸命に自己と向き合い、戦っています。その戦いのなかで、私が演じる結城香が担うものがあるとすれば「女性としての挑戦」ではないかと思うのです。敗北し、絶望してもなお立ち上がろうとする者たちの壮絶な挑戦を、ぜひ応援していただければ幸いです」