女優の吉行和子さんが2日未明、肺炎のため死去した。90歳だった。

所属事務所の「テアトル・ド・ポッシュ」が9日までに発表した。葬儀は故人の遺志により、近親者のみで執り行った。

 父・吉行エイスケは作家、母・あぐりさんは後にNHK連続テレビ小説のヒロインとして描かれた美容師、兄・淳之介さんと妹の理恵さんはいずれも芥川賞作家。家族の悲喜こもごもを描いた2017年の映画「家族はつらいよ2」(山田洋次監督)に出演した際のスポーツ報知のインタビューでは「自分の私生活では経験できなかったことなので、とっても楽しかったですよね。憧れがあったんですね」と語っていた。

 女優の道に進んだことについては「普通の人生では経験できないことをたくさんできて幸せだったなあ、と思うんです。ラッキーだったなあって。もう終わりに近いですけど、今の仕事を選んで正解だったなと思います」「時々、何かに巡り合って息を吹き返し続けていく人生だったなあって。運が良くて、いろんな方に恵まれて幸せな人生だったなあって、つくづく思います」と語っていた。

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