滋賀県で開催される「わたSHIGA輝く国スポ・障スポ2025」(開会式28日)の大会PR大使を務める歌手のT.M.Revolutionこと西川貴教が9日、生まれ故郷の同県彦根市を訪れ、市内の城北小をサプライズ訪問した。児童に同市で開催される種目・ハンドボールの手ほどきをし、改めて大会をPRした。

 体育館に黒のジャージーに黒のベースボールキャップ姿の西川が登場すると、知らされていなかった同小の1~5年生約250人が大歓声を上げた。そして「特命GM」を務めるスーパーマーケットチェーン「平和堂」(本社・彦根市)のイメージソングをワンフレーズ披露すると、今度は児童ではなく教員が目をウルウルさせた。

 小学生時代は剣道、中学生時代はハンドボール、現在はマッチョ。そんなスポーツマンの西川は、子供たちにハンドボールの魅力を伝えた。1981年に開催された前回の「びわこ国体」当時は小学5年生。54歳になった今、かつての自身と同じ小5の男児にシュート方法を伝授して「まさか年月を経て、今度は滋賀県民として、アスリートの皆さんを迎える立場になるとは」と感慨深げだった。

 “未来の滋賀県知事候補”としても名高い西川。小学生も早ければ6年後には選挙権を得る。イベント終了間際、握手を求めた未来の有権者に快く応じるさまは、まさに選挙活動だ。

 「(未来の有権者?)ほどなくですからね。(選挙権は)18歳ですから。冗談でもそう(未来の知事と)言ってもらえて光栄ではあります(笑)。

地域のことは、地元の方じゃないと見えてこないもの、地域の皆さんときちっと向き合っていかないと感じられないものもあります。今やらせてもらってる立場で、できるだけの社会貢献をして(市民と)触れ合いながら、皆さんの声を今の三日月(大造)知事に届けていくのが僕の仕事やと思ってるんで。そこをしっかりとやらせていただきながら、務めを果たしていきたいと思っています。是非そういうところを認めていただけたら」

 まるで現職知事の後継者であるかのような口ぶりに、報道陣も爆笑した。

 囲み取材を終えると、報道陣に「暑いのにすいません。体育館ってこんなに暑かったんですね。イナズマも是非PRをお願いします」と頭を下げた。今後は大会の開会式などを訪問し、主催する「イナズマロックフェス2025」(滋賀・草津市)も20、21日に開催される。滋賀愛にあふれる西川に、帯同した県庁職員も「やっぱり素晴らしい人です。滋賀県民にとってすごくありがたい人」。ウットリと“未来の上司”に熱視線を送っていた。

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