女優でエッセイストとしても活躍した吉行和子(よしゆき・かずこ)さんが亡くなったことを受け、TBS系ドラマ「3年B組金八先生」で共演した加藤優(まさる)役の俳優・直江喜一が9日、スポーツ報知の取材に応じ、思い出を振り返った。

 直江が演じた不良少年の加藤優は「腐ったミカン」として周囲から排除されていたが、武田鉄矢演じる国語教師・坂本金八や吉行さん演じる池内先生らの支援を受けて更生していく役どころ。

転校前の中学に乱入し、警察に補導されるシーンが有名になった。

 撮影中は役名で会話していた。直江が朝のスタジオに入ると「『おはよう優くん』と手を振ってくれたのを覚えています。僕も『池内先生』と呼んでいました」と回想。「(役では)先生でしたが、ホワンとした、優しくてお母さんのような方でした」と印象を語った。

 「金八先生」が終了して数年後、吉行さんの一人芝居を見に行って、楽屋であいさつ。7月に死去した社会科教師・服部先生役の上條恒彦さんの姿も。上條さんが一輪のバラを渡すと、吉行さんが上條さんにハグ。吉行さんは隣に直江の姿を確認すると「あら、生徒に見られちゃったわ」と笑っていたという。

 直江はこの日、X(旧ツイッター)も更新。「吉行さん。金八先生での家庭科の池内先生。

『優くん優くん!』って優しかった。御冥福(めいふく)をお祈り致します」とつづった。

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