女優・のんが29日配信開始のABEMA連続ドラマ「MISS KING/ミス・キング」(月曜・後8時)に主演する。このほど、スポーツ報知などの取材に応じた。
天才棋士・彰一(中村獅童)のもとに生まれた飛鳥(のん)が人生を取り戻すため、元棋士・藤堂(藤木直人)とタッグを組み、史上初の女性棋士を目指す。
出演のオファーに「おお!将棋か!と思って…まず心をつかまれました」。同時に「すっごい不幸な目に遭っている主人公だった。私の中では新鮮だったので、これはどうやって演じたらいいんだろう」と葛藤を感じ始めたという。
将棋経験はなし。本作のためにスタッフから駒、盤を借りて、練習を重ねた。特に駒の持ち替え、相手駒にぶつける指し方に手こずり「将棋指導の先生に、1日100回指していれば絶対にうまくなるって言われて」と繰り返し練習。「あとはコンピューター相手に指してみて、ルールを何となく習得していった。スマホでやっていたのを、実際に盤の上で指すようにしていた」とも振り返った。対局映像なども見て学び、棋力はかなり向上したように思えたが「八枚落ちとか四枚落ち…ハンデありでやっていたので、全然強くならないです」と謙遜した。
のんは、自らが演じる飛鳥について「こんなにも不幸な役は演じたことがないというくらい、飛鳥は惨めな思いをし続けます。初めてのダークヒーロー、な気分です」とコメントしているが、この日も「(私の)見せたことない要素が(作品に)たくさん詰められている。
飛鳥が将棋の才能で人生を変えていくことにちなみ、自身が最近感じた才能には「爪を切るのがうまいと気づきました」と笑顔。棋士、女流棋士の爪の長さに着目し「自爪で駒を触りやすいようにしているみたいで、(自分の爪を)撮影中ずっと気にしていた」と自らも意識。「甘皮処理とかうまくなりました。今の仕事がなくなったら、そういう仕事につけるなと思いました。甘皮処理と爪を切る仕事をします」と笑っていた。
同作はNetflixで世界同時配信されることが決定。のんの他、藤木直人、中村獅童、倉科カナ、奥貫薫、森愁斗、鳴海唯、西岡徳馬、山口紗弥加が出演する。