フリーアナウンサー・有働由美子(56)が、14日に放送されるテレビ朝日系「有働Times」(日曜・後8時56分)の90分拡大スペシャルで、萩本欽一(84)の半生に迫る。これまでも王貞治さんや松井秀喜さんといったレジェンドをインタビューしてきた「レジェンド&スター」企画の第6弾。
レギュラー番組が軒並み大ヒットし、その視聴率を合わせると「100%超え」という驚異の人気を誇った“欽ちゃん”。テレビのお笑い番組といえば台本に沿って進行するスタイルが主流だった時代に、アドリブを最大限に生かした番組づくりで一世を風靡(ふうび)。1976年にスタートした「欽ちゃんのどこまでやるの!」、通称“欽どこ”では素人同然の出演者を多く起用し、周到に稽古を重ねた出演者に対して萩本がアドリブを投げかけるという手法で、新鮮なリアクションを生み出した。
当時を振り返りながら「覚えたものをやっていると、だんだん楽になってくる。それではつまらない」という思いがあったことを明かし、「彼らは一生懸命(セリフや段取りを)覚えているのに、私だけアドリブで半分デタラメを言いますから、それに対応するのは大変だったでしょうね」と笑う。「コント55号」でも台本がなかったことや、“土8戦争”といわれるほどし烈な視聴率競争を繰り広げていたドリフターズとの知られざる交流についても披露される。
テレビで一時代を築いた後は2005年に社会人野球チーム「茨城ゴールデンゴールズ」を創設し、2015年には駒沢大学仏教学部に入学。84歳の今でも定期的にコメディーライブを行うなど、バイタリティーあふれる人生を送る萩本に有働が「これまでで一番悩んだこと」を質問。人生の一大局面だった“あの会見”と回答し、そこで「最終的に『自分の人生はアドリブなんだ!』っていう結論が出た」という。
インタビューの途中には萩本が有働に逆質問する場面も多々あり、まさに“アドリブ対談”といった雰囲気で進行。有働が「完全に主導権を取られている」と苦笑いする展開は、引き込まれること間違いなしだ。