タレントのデヴィ夫人が10日、都内で「第11回エンディング産業展」に出席し、生前葬を執り行った。

 会場には多くの花が置かれ、遺影がスクリーンに投影されており、葬儀そのものの雰囲気。

デヴィ夫人が入った緑の棺(ひつぎ)が4人の担ぎ手によって運ばれた。棺の内側には愛犬がデザインされていた。

 デヴィ夫人の人生を振り返るAI映像が流れ、AIデヴィ夫人が「85歳を迎えた今、皆様に直接感謝の気持ちを伝えたいという思いからこの場を設けさせていただきました」とあいさつ。

 棺から脱出する形で登場したデヴィ夫人はシルバーのエンディングドレスをまとっていた。

 喪服姿の神田うのはるな愛が弔辞を述べた。長年の友人である神田は「夫人のうそつき!いつも私は108歳まで生き抜くのよと、そうおっしゃっていたのに。こうして祝辞を…弔辞を読ませていただく日がこんなに早く来るだなんて」と語り「デヴィ夫人は永遠です。どうぞ安らかにお眠りください」と夫人へ向け言葉を並べた。

 はるなは「私はずっとデヴィさんにあこがれてます」とし、「デヴィさんこれからもずっとあなたを追いかけていきたいと思います」と思いを語った。

 これに対しデヴィ夫人は「人間は選べないものがあります。それは親からもらった自分の名前です。また自分で見られないものがあります。

それは自分のお葬式です。今日、すばらしい弔辞をうかがいまして、この仕事を受けてよかったと思いました」と感想を述べた。

 そして、「私が一番最初に覚えた言葉はBー29、はじめに感じた感情は恐怖でした」と戦中からの自身の人生を振り返り、「人生で一番大事なことは目標と目的、使命感をもつことです。あとは努力、努力、努力、です。どんな夢もかないます。夢は見るものではなく、つかむものです」と言葉に力を込めた。

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