シンガー・ソングライターの小野サトル(おの・さとる、本名=小野覚)さんが、2023年3月24日に肺炎のため死去していたことを10日、「有限会社ラスト ラストエンターテインメント ラスト音楽出版」が発表した。62歳だった。
小野さんは、1983年に「よこはまチャチャ」でデビュー。同曲は日本レコード大賞、有線放送大賞など17の新人賞を総なめにした。最後のシングルとなった「ショットグラス/あなたが心で生きる限り」(2016年)を制作した同社は、故人の晩年について「持病の糖尿を悪化させてしまいました。そこにコロナです」と体調が悪化していたことを明かし、「また飲みましょう。また歌聞かせてください」などと追悼した。
訃報の公表が2年以上も遅れた理由については「突然の別れを受け止めることができず、関係者一同は未だ深い悲しみの中にあり、奥様やご家族の同意承諾や心の整理のためファンの方々、旧知の方々に訃報のご報告が遅れましたこと、深くお詫(わ)び申し上げます」とした。