FC東京は14日、J1リーグ第29節、15日のホーム・東京V戦(味スタ・午後7時キックオフ)に向けて小平グラウンドで最終調整した。3月29日の川崎戦で負傷し、左肩関節脱臼の手術を受けた後、既に全体練習に合流しているFW小柏剛が公式戦復帰に向けて思いを語った。

 札幌時代を含めJ1通算82試合17得点の実績を誇るアタッカーは、出場すれば170日ぶりの一戦。「自分が復帰して、目の前の試合に勝つというところに集中してやっていけたらいい。明日(15日)で(左肩の)術後5か月ちょうどになりますが、毎日目の前のリハビリ、メニューに取り組んでいて、あっという間だった。意外と自分でも驚いているけど、そんなに、ついに来たなという感じでは思っていない」と素直な心境を口にした。

 これまでも多くの離脱を経験した27歳は「今まで筋肉系のけがが多く、3~4週とか長くて5~6週とか、またすぐ戻ってきてみたいなのが多かった。今回は5か月休んで、症状次第というよりは期間で復帰のめどが立つという状態だったので、自分の体のバランスであったり、自分の癖というところをじっくり振り返ることができた」とピッチ外での期間を振り返った。また「肩が外れやすかったのでそこが大きかったかなと思っていた。しっかりバランスを整えるところにフォーカスしてやってこられた」とうなずいた。

 復帰の可能性がある東京ダービーに向けては「絶対に負けてはいけない試合」と位置づけ、その上で「点が取れるところ(点につながるところ)は、意外性やアイデアが鍵になってくると思うので、自分も冷静に臨めたら」とイメージした。チームはリーグ戦4戦勝ちなし。16位からの浮上へ、今後背番号11にかかる期待は大きい。「5か月休んで、自分のプレーというのはまだ完璧に取り戻せてはいないと思うので、100%になれるように、一試合一試合積み上げていきたい。

明日も(チャンスが来れば)自分のプレーができるようにいい準備をしたい」と勝負師の顔つきになった。

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