アジア・チャンピオンズリーグエリート(ACLE)の初戦(16日)でFCソウル(韓国)と対戦する町田の黒田剛監督(55)と主将のDF昌子源(32)は15日、試合会場である町田GIONスタジアムで前日会見を行った。主将のDF昌子源は「クラブにとっては初めてのACLですし、僕個人にとっても久々のアジアの舞台なので、すごい楽しみにしています。

どの戦いでも一発目が大事になる。明日は必ず勝ちたい」と意気込んだ。

 昌子は今回が6回目のACL出場となる。2018年の鹿島では主将としてクラブ初のACL制覇にも大きく貢献。同年のW杯を筆頭に日本代表としても国際舞台を多く経験してきた。町田には国際大会の経験が浅い選手が多くいる中、経験豊富な32歳は「まずサッカー面では経験ある選手が一番戦う姿勢を見せないといけない」と強調。時には感情が高ぶりピッチ上で争う場面が見られるACLにおいて「そういうのにも負けず、ファイトするところを経験のある選手が見せていかないと。引きずられる、引き込まれる、ゲームにのみ込まれることがあると思う。特にアウェーでは感じることなので、僕含めて経験のある選手がやっていかないといけない」と言葉に力を込めた。

 初戦のFCソウルは今回が9回目のACL出場。今季のリーグ戦では7位と苦戦しているが、2013年には準優勝を成し遂げており、アジアの舞台では町田より実績のあるチームだ。町田ではFWナサンホが21年から23年まで在籍した経験がある。

同チームにはマンチェスターUなどで活躍した元イングランド代表MFジェシー・リンガード(32)が在籍。リーグ戦では12チーム中7位と苦戦しているが、強力な相手だ。

 昌子は「世界的に名があると言えば、リンガード選手が一番に浮かんではきます。数字の面でもFCソウルで一番数字を残している」とリンガードを注目選手に指名。その上で「スカウティングをする中で彼以外にも素晴らしい選手がそろっていますし、身長も高くパワフルな選手がいるのも知っている」と指摘し、「僕らも球際や強度に強みを持っているチームなので、そこで主導権を握っていきたい」と翌日の試合を見据えた。

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