サッカー日本代表の森保一監督が15日、2試合を行った米国遠征と来年の3か国共催のW杯本大会に向けたベースキャンプの候補地視察から帰国した。この日、羽田空港で報道陣の取材に応じ、ベースキャンプ候補地としてメキシコの3都市を視察したと明かした。

 森保監督はチームが帰国後、4~5日間ほど現地に残り、視察を行った。「キャンプ候補地は、実際ドロー(米国時間12月5日の本大会の組み合わせ抽選会)が終わってから決めることになると思いますけど、メキシコに行ってよかったなと思います」。メキシコシティー、トルーカ、プエブラの3都市を訪れたとし、いずれも標高2000Mを超えており、「できればですけど、(キャンプ候補地は)標高は高く、ある程度は暑いところで戦って(調整して)、標高が低いところでもパフォーマンスを発揮できる(ように)。涼しいところ(での試合)でも、暑いところでキャンプ、準備をしたから、いいパフォーマンスができるということになればいいかなと思っています」と感想を語った。

 来年6~7月に開催される本大会は米国、カナダ、メキシコと広大な地で行われるため「(ベースキャンプ地は)まだ決めていない。何を一番に優先して決めたらいいのかは決めかねているところ」とも付け加えた。また今回、森保監督はメキシコでキャンプ候補地を視察後、カナダ・バンクーバーに行き、MLSで活躍するGK高丘陽平(バンクーバー所属)を視察したことも明かした。

 米国遠征の2試合は現地時間6日のメキシコ戦(オークランド)で0―0。中2日の強行日程で時差3時間のあるコロンバスに移動して実施したアウェー・米国戦(同9日)では先発メンバーを総入れ替えし、0―2で敗れた。「2試合で、勝利できなかったことは非常に残念で悔しいが、我々の今後の成長につなげていける非常に貴重な経験ができたと思っています」と振り返った。

 日本代表は10月10日にパラグアイ戦(大阪・パナスタ)、同14日にブラジル戦(東京・味スタ)の強化試合2試合を行う。

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