◆明治安田J1リーグ▽第29節 FC東京1―0東京V(15日・味スタ)
東京VがFC東京に0―1で敗れた。
J1で16年ぶりに対戦した昨季からここまで3戦3分けで、通算でもリーグ戦6勝5分け6敗。
2008年以来の勝利を目指す一戦だったが、立ち上がりこそFW染野の直接FKや、MF斎藤のロングシュートなどでゴールに迫ったが、序々に相手に主導権を握られる展開に。それでも前半を0―0で折り返し、東京V・城福監督は「自分たちがやろうとしていることは、いい守備から入ること。腰が引けると全てにおいて悪いサイクルになるので、まずは前からプレッシャーをかけようということをもう一度確認しました。特別な指示をしたわけではなくて、我々が何を大事にしてきたか」と選手に指示を出すと、後半立ち上がりにチャンスを作ったのも東京Vだった。MF斎藤がゴール前で左足シュートを放ち、直後にも唐山がミドルシュートでゴールを狙うもゴールは奪えず。
すると後半15分だった。ゴールキックをFC東京のFWマルセロヒアンに頭で後ろにすらされ、抜け出したFW長倉に左足で鮮やかなループシュートを決められた。
その後も決定機を作る場面も少なく、0―1で敗れ、リーグ4戦連続無得点で16位に転落。試合後の会見で指揮官は「若い選手が多いので、前半は名前負けをしたというか、プロ1、2年目が多く試合に出たので、そういう意味では、僕がそういう風にさせてしまっったのかなと。もっと彼らを勇気を持って、後半の頭くらいの内容の試合を最初からやらせたかった」と反省。続けて「プロで何年目かの選手たちが多く出ています。でも、この試合でそんなエクスキューズは通用しない。
我々の選手層、クラブ規模とか、そんな言い訳が通用する世界じゃないので。そんなこと言ってるんだったら、やめたほうがいいですよ。そういう意味では、名前負けした前半は本当に情けない」と悔しさをにじませた。