J1で2位の鹿島は16日、茨城・鹿嶋市内で第30節浦和戦(埼玉)に向けたトレーニングを行った。

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 もうドローは懲り懲りだ。

J1屈指の好カード「鹿島―浦和」は、直近7試合連続で引き分け中。両チームにとって「負けない」よりも「勝てない」が先行するような、煮えきれない対戦が続いている。

 今季は鹿島のホームで行われた第6節で、鹿島が後半45分にMF知念慶のゴールで追いついてドロー。昨季は鹿島ホームでスコアレスドロー、浦和ホームで浦和が後半47分に追いついてのドローという結果だった。

 上位が大混戦という状況を踏まえると、今回は鹿島、浦和ともに勝ち点3のみが求められる状況。“痛み分け”を避けたい思いは、両チームに通じるところだ。

 前節の湘南戦(3〇0)で好パフォーマンスを発揮したMF樋口雄太は「優勝に向けて負けられない一戦。アウェーを感じるスタジアムではあるが、そこに負けないプレーを示さないといけない。一人一人の心構えが重要になってくる」とキッパリ。「やっぱり最後は気持ちのところ。どれだけ勝ちたいかを表現できた方が、決着をつけられると思う。そこの準備を試合に向けてやっていきたい」と息巻いた。

 鹿島は首位の京都と勝ち点55で並び、得失点差で2位。浦和は8位で、京都、鹿島を勝ち点8差で追っている。

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