J2北海道コンサドーレ札幌はオフ明けの16日、札幌・白旗山で練習を再開した。前節13日のホーム・いわき戦は、後半5分までにMF荒野とFWマリオセルジオが一発退場となり、1―5で敗れた。

MF宮沢とFWバカヨコもイエローカードをもらい、警告累積で20日のアウェー・徳島戦は出場停止に。4選手を欠く状況で、勝ち点8差をつけられる4位との対戦になる。

 1トップの2人とボランチ2人が不在となる一戦へ、気持ちを高ぶらせる1人にMF田中克幸(23)がいる。精度の高い左足からボランチやシャドーの位置で好機を演出でき、今季は先発11試合を含む20試合に出場するも、直近2戦はベンチ入りしながら出番なし。3試合ぶりに機会が訪れそうな徳島戦に向け、16日も精力的にメニューを消化。「準備はしているし、チャンスがきたらやれる自信もあるので。できるだけ長い時間、プレーしたいなとは思ってます」と心構えを口にした。

 窮地といえる状況も前向きに捉える。「普段出てない選手にチャンスが来た時、結果を残すか残さないかの世界。結果を出せばチームにとっても良い影響になる。自分にできるタスクを考えながら、やるべきことをしっかりできたら」。得点につながるプレーを念頭に置き、2試合ぶりの勝ち点3へ力となる。

 徳島戦後は現在6位の仙台戦(27日、プレド)と、プレーオフ圏にいる相手との対戦が続く。「直接対決でもあるし、目の前の1試合1試合に集中して勝ち続けることが第一。1つ1つの細部にこだわってやっていきたい」。練習から徹底して取り組み、劣勢を覆しにいく。

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