◆明治安田J1リーグ ▽第31節 柏0―0広島(23日・三協F柏)

 広島は柏にアウェーでスコアレスドローだった。ミヒャエル・スキッベ監督は今季初めてDF塩谷司をボランチで先発起用。

ボランチが本職のMF川辺駿もシャドーで先発させる采配を取った。マンツーマンで挑んだ守備陣は、高さと強度でリーグ1位のボール保持率を誇る柏のパスサッカーを封印。後半23分にはFW垣田裕暉に決定機を与えるシーンもあったが、リーグ最少失点を誇る堅守を遺憾なく発揮した。

 スキッベ監督は「相手のリカルド監督も、彼らしさをチームに植え付けて非常に素晴らしいサッカーをしています。柏のサッカーはJリーグで一番」とたたえた上で、「我々サンフレッチェの方が勝ちを目指して戦った。自分たちは今日トップレベルのサッカーを出来た」とうなずいた。

 一方で、判定には不満を持った様子だ。後半10分に広島のロングボールに対してDF杉岡大暉がエリア内でハンドした可能性があるとして、VAR判定が行われた。ビデオで確認された結果、後半13分に主審からPKなしと宣告された。オンフィールドレビューを経ても判定が変わらず、スキッベ監督も抗議したがイエローカードが提示された。

 指揮官は「審判の判定にもアンラッキーな部分があった。VARで見て、自分たちが望む形でない判定もありました。

日本の審判のレベルを上げたいと考えているのであれば、Jリーグ、JFAは自分たちの国以上の審判を招集すべきだと思います。特にヨーロッパから呼ぶべきだと思います」と不服を示した。

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