◆明治安田J1リーグ ▽第31節 京都1―1町田(23日・サンガスタジアム)
京都は、町田との試合を引き分けて3位となった。後半30分にPKを獲得し、FWラファエルエリアスがキッカーを務めたが失敗となった。
清水戦から中2日で迎えた一戦で、京都は先発を6人入れ替えた。今季初先発となったMF中野瑠馬をはじめ、相手ウィングバックの背後を使うなどで前半から果敢にゴールに迫る。同16分に先制は許したものの、流れはつかんだまま試合を折り返した。
すると後半30分にDF須貝英大が倒されてPKを獲得。エリアスは、いつも通り後ろに足をクロスするようなゆったりとした助走からモーションに入ったが、相手GKの谷にコースを読まれて止められた。その後同45分にもう一度PKを獲得したが「ひとつ外したので、大智に蹴ってもらった方がいいと思った」と、今度はFW原大智がキッカーを務め、決めきって引き分け。勝ち点1という結果に、試合終了の瞬間、エリアスは「全て自分が責任を取りたい」と、ピッチにしゃがみ込んだ。
そんなエースに試合後、ゴール裏に詰めかけた満員のサポーターからのチャントが響き渡った。「感謝しかないです。ああいう状況でも応援してくれる」と、エリアス。声援をしっかりと受け取り、「その中でもあのPKを決めていれば逆転のチャンスもよりあったでしょうし、そこからまた首位の攻防戦の中に突っ込んでいける状態にだったかもしれない。そこに関しては自分の責任。