J2磐田は30日、静岡・磐田市内で安間貴義新監督体制初めての練習を行った。クラブは29日、ジョン・ハッチンソン前監督の解任を発表。

この日は冒頭15分のみ報道陣に公開し、10月4日のアウェー・甲府戦に向けて準備した。新指揮官は「勝つ確率を上げていく」と立て直しを約束した。

 残り7試合で自動昇格圏の2位・長崎と勝ち点8差で8位にとどまるジュビロが再出発した。この日は冒頭のみ報道陣に公開し、ボールを使ったメニューは非公開で調整。U―18の監督からトップの指揮を託された安間監督は「31試合を終えてこの順位にいるのは偶然ではなく必然。守備の所がうまくいっていないというのが正直な所」と課題を指摘した。

 今季11敗の内、複数失点は8度。直近の連敗も2戦6失点と修正は急務だ。「(守備の約束事が)明確になっていない所がたくさんある。0―0の時間帯を嫌がらず、先制点を取っていくことが大事になる」と強調した。

 リーグの残り試合はわずか7。藤田俊哉SDは「藤枝戦(1―2)、大宮戦(3―4)がターニングポイントになった。

(監督を)変えないリスクより変えるリスクを取った。結果を持って証明するしかない」と説明した。28日のU―18・プリンスリーグ東海の富士市立戦(4―0)後に、急きょオファーを受けたという安間監督も「クラブが昇格を諦めてない、何とかしろということだと受け止めている」とうなずいた。ユースの選手には29日に通達。選手はそろって号泣していたという。

 偶然にも初陣の相手はJで初めて指揮を執った古巣の甲府が相手となる。「やることをやって1つずつ上がっていけたら」。この日の練習からU―18で絶好調のMF石塚蓮歩(17)も合流。また、元山口監督の志垣良氏のコーチ就任と、トップの西野泰正コーチのU―18監督就任も併せて発表された。新体制で再始動したジュビロが一丸で困難なミッションに挑んでいく。

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