8位浦和は30日、神戸戦(10月4日・埼スタ)に向けてさいたま市内で公開練習を行った。神戸戦はDFダニーロボザが累積警告による出場停止のため、この日の練習ではDF根本健太が左センターバック(CB)に入り、DFホイブラーテンとコンビを確認。

今季、流通経大から加入し、J1初先発が近づく22歳は「チームのために、自分が持っている特徴を出して仕事ができれば」と意気込んだ。

 身長は184センチとCBとしては大柄ではないが、クレバーな守備、さらにパワフルなヘディングと利き足の左足から繰り出すパスが武器。大学時代は大学ナンバーワンCBの呼び声高く、J1の複数クラブが競合の末、浦和が獲得に成功した逸材だ。ここまではホイブラーテン、ダニーロボザのCBコンビが重用され、根本の出場はリーグ戦での途中出場6分と、ルヴァン杯の1試合のみだったが、チャンスが回ってきた形だ。

 神戸戦で予想される元日本代表FW大迫勇也とのマッチアップについては「(神戸は)大迫選手に当てて、競り合いでそらしたりっていう所は結構(映像などで)見ている。自分が特徴としているヘディングで、まずはね返せるかはね返せないか、で変わってくる。細かいところの対人で負けないようにしたい」と話した。また浦和の練習にはこの日より、JFAProライセンス取得に向けた研修として、元浦和の元日本代表DF槙野智章氏が参加。現役時代は神戸で大迫とチームメートでもあった槙野氏の存在に「まだ聞けていないですけど、大迫選手の話は聞いてみたい」と根本。9月はリーグ戦無得点で2分け2敗に終わり、優勝戦線から脱落した浦和。次世代を担う若きCBが、停滞するチームの空気を変えられるか。

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