◆アジア・チャンピオンズリーグエリート ▽第2節 広島1―1上海海港(30日・広島サッカースタジアム)

 J1の広島は、上海海港との試合を引き分けた。20本のシュートを放ちながら相手GKの好セーブにも阻まれ、最後まで2点目は奪えなかった。

 試合開始時から、全体でポジションを押し上げて攻撃的なリズムをつくった。前半19分、左サイドでCKを獲得。キッカーのMF東俊希がボールを上げると、DF荒木隼人がマークを振り切って頭を合わせて先制に成功した。守備でも切り替え速く相手を封じ、1点リードで試合を折り返した。

 後半は開始直後にはクロスからゴール前に入り込まれる場面もあったが、徐々に流れを取り戻した。同19分には東のクロスからゴール前のFW前田直輝がそらし、FW加藤陸次樹が左足でゴールを狙ったがうまく捉えきれず。MF川辺駿もドライブ回転をかけたシュートを放つなどで狙ったがゴールネットは揺らせなかった。

 すると同38分、相手が最終ラインからロングボールを蹴り込むと、中盤での競り合いからボールが流れた。拾った相手のFWガブリエルジーニョに、個人技でシュートまで完結されて失点。同45分には相手が1人退場となり、数的有利の状況となったが同点のまま試合が終了した。

 主導権は握り続けたが、連勝とはならず。試合後、ミハエル・スキッベ監督は「自分たちはゲームを握っていた。

ただ、今季を象徴するような得点までつなげることができない試合だった。2点目を取れなければ相手のカウンター一本でも同点にされてしまう。ただ、全体的なパフォーマンスは素晴らしかった」と、選手たちをたたえつつ、反省を述べた。結果に対しては「きょうの試合で1ポイントは非常に少ないと思うが、12チームの中で8位になれば次のラウンドに進める」と、勝ち点を積み重ねた事実を見つめ、次戦以降を見据えた。

編集部おすすめ