国民スポーツ大会のサッカー競技で2連覇を目指す少年女子静岡県選抜チームが1日、磐田市内での合宿を打ち上げ、開催地の滋賀へ移動した。

 ジョギングやリフティング、ドリブルなどで体を温めたメンバーは、6対6や7対7のミニゲームに汗。

セットプレーの攻守を確認すると、最後は順番にPKを蹴って、約2時間の練習を終えた。

 U―16年代の強化のため「少年女子」というカテゴリーが国体(現国スポ)に導入されたのは2022年の栃木大会から。静岡はこの大会で2位、23年(鹿児島)は3位だったが、昨年(佐賀)は念願の初優勝を飾った。そのメンバー4人が残っており、MF山田明莉(あかり)主将(東海大静岡翔洋高2年)は「絶対に2連覇したい。チームの雰囲気も上がっています」と自信をのぞかせた。

 身長155センチと小柄ながら、セットプレーの練習で得点にからむなど、元気いっぱいだったのがMF西梨恋(りこ、藤枝順心高1年)だ。みえ高田FCに所属していた昨年は三重県選抜の一員。東海予選で敗れて本大会出場を逃しており、「その悔しさをぶつけたい。得意のヘディングでゴールを決めたい」と笑顔を見せた。

 阿井雄平監督(沼津西高教)も「みんな明るくて、コンディションもいい」と手応えを口にした。まずは3日、大分との初戦。攻撃的なサッカーでV2ロードを切り開いていく。

(里見 祐司)

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