◆アジア・チャンピオンズリーグエリート ▽第2節 神戸1―0メルボルン・シティー(1日・御崎公園)

 J1の神戸が、メルボルン・シティー戦を勝利し、開幕2連勝を飾った。元日本代表GK権田修一は、9月20日の加入発表後初出場となった。

 試合は神戸が落ち着いた試合展開を見せ、後半アディショナルタイムにMF汰木康也のゴールで決勝点を記録した。終盤の粘り強さで公式戦4連勝を達成。勝ちきる姿勢を、この試合でも見せつけた。

 権田はシュートストップの場面はなかったものの、後半16分にカットインからの鋭いクロスをはじき出すなど、選手と多くのコミュニケーションを取ってゴールを守った。神戸での初出場を終え「めっちゃ緊張しました」と、笑顔で一言。「このクラブはJの中では今1番強いチームだと思っている。自分自身が何ができるかを証明しないと。自分はACLEしか出られません、でもACLEも出られませんという可能性も全然あると思っている」と、自らを示す上でも大切な一戦だったと話した。今季はJリーグの規約上公式戦の出場は同大会のみとなる中、「(加入から)約2週間、本当にこの試合で勝利に貢献するために準備をしてきた。急にピッチに立てばうまくなるわけではないし、逆に下手になるわけでもない。そこは経験とかではなくて、自分の普段やっていることを信じて臨む意識は持ちました」と、90分間安定したプレーを見せた。

 権田が出場できる次の試合は22日、敵地での江原戦になる。

それでも「まず浦和でチームがどう勝つかを考えないといけない。チームとして常に勝っている空気感で、全員がアラートになって正しい競争をして臨んでいく姿勢が大事」と、4日のJ1・浦和戦(埼玉)での白星に向けて自身も準備を進める。また「僕自身週末はメンバー内に入れず悔しい思いを持つ選手と一緒に練習をする。そういうところで求めて、ベースをもう一段上げたい」と、チーム力の底上げにも一役買うつもりだ。

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