プロレスリング・ノアは2日、都内で記者会見し10・11両国国技館の全対戦カードを発表した。
メインイベントはGHCヘビー級王者・KENTAへ秋の最強決定戦「N―1 VICTORY」を初優勝した「T2000X」チェアマンのマサ北宮が挑戦。
事前に王者がサインした調印書に北宮は渋々、サインすると、会見ではKENTAのビデオメッセージが流れた。VTRで王者は「今日はね、そちらに伺うことができず、ちょっと申し訳ない気持ちでいるんですけども。マサ北宮選手にも、その場にいれなくて。僕がいなくても一人で今、会場を盛り上げてくれていることと思うんですが、そちらに行けなくて申し訳ありません。まさか、こないだも言ったし、Xでもやってる、まさか出戻りのくせにこの場にいないで、みたいなあれをまたその場で言ってるってことは…まさか同じ手法を何回もやるってことは、マサ北宮選手に限ってそんなことはないとは思うんですけど。また違った角度で会場を盛り上げて下さってると思うんですが。両国国技館大会では前回の後楽園のときにやられた屈辱をしっかりと晴らしたいと思うので。ぜひ数少ない北宮ファンも足を運んでほしいとは思いますし、僕を応援してくれる方にもぜひ会場に足を運んでいただいて、僕が勝ってスッキリした気持ちで最高に盛り上がって帰っていただきたいと思います。両国大会で待ってます」と宣言した。
これに北宮は「あのバカ、どんだけ出戻りいじられたくねえんだよ。なあ。言ってほしいぐらい言ってたぞ、あのバカ。出戻りが会見も出ずに、ベルトもないのに調印書だけ書いてアメリカ帰って。NOAHのこと思ってやってんのかね? これは。チャンピオンが」と憤慨した。
続けて「そういえば、こないだ出戻り、また出てったな。潮崎豪。一度人を裏切ったヤツは何回でも裏切る。ほんであいつはどこ行くんだね? NOAH以上に魅力のあるリングあるのかね? ほかに。なあ、マスメディアどう思う? ないだろ? ないよな? あいつな、俺の前任で選手会長やってたんだよ。あいつ会長やってる時、会場ガラガラだったよ。
そして「お前のためにいいもの用意してきたよ」と切り出すと「辞表」と書かれた封筒を取り出し右手で机の上で封筒を立て沈痛な表情を浮かべた。意識なのか無意識なのかは不明だが、その姿は2002年10月7日、都内でホテルで会見し新日本プロレスへの「辞表」を公開し師匠・佐々木健介を思い起こさせるフォルム。師匠へのオマージュとも思わせる姿を披露し「辞表だ。お前、気移りしてヨソ行きたいことがいつか来るだろうから、俺がその手助けをしてやるよ。選手会長命令。両国で俺に負けたら会社にこの辞表を提出しろ。
◆10・11両国大会全対戦カード
▼GHCヘビー級選手権試合
王者・KENTA VS 挑戦者・マサ北宮
▼GHCジュニアヘビー級選手権試合
王者・高橋ヒロム VS 挑戦者・Eita
▼スペシャルタッグマッチ
▼スペシャルシングルマッチ
藤田和之 VS 鈴木みのる
▼GHCジュニアヘビー級タッグ選手権試合
王者組・ドラゴン・ベイン、アルファ・ウルフ VS 挑戦者組・ダガ、小田嶋大樹
▼タッグマッチ
杉浦貴、シュン・スカイウォーカー with OZAWA VS 遠藤哲哉、HAYATA
▼NOAH vs WWE/NXT
ジャック・モリス、佐々木憂流迦 VS チャーリー・デンプシー、ハーレム・ルイス
▼タッグマッチ
ガレノ、晴斗希 VS 征矢学、菊池悠斗
▼シングルマッチ
宮脇純太 VS カイ・フジムラ