J2で10位の北海道コンサドーレ札幌は4日、大和ハウスプレミストドームで13位の山形と対戦する。13試合連続でゴールマウスに立つことが確実なGK高木駿(36)は、プレーオフ圏の6位大宮と勝ち点7差で迎える戦いへ「自分たちでもっと押し込んで圧倒して、相手の個を出させないようにしないといけない」と攻勢に試合を進める様を思い描いた。
前節9月27日の仙台戦は0―3の完敗。「正直、攻撃も守備も相手の方が上回ってたんで。攻撃は停滞してたし、枠内シュート0っていうのはちょっと寂しすぎる。それじゃ絶対に勝てない。ゴールに迫る迫力を出すために、後ろのボールの動かしはうまくやらないといけない」と最後方からのビルドアップで攻撃を活性化させていく。
直近の3試合で3得点に対し失点は9。「DFグループとしっかり意思統一してやらないと」と練習で確認を繰り返してきた。解消に向け、試合運びも改善する。「仮に先に失点したとしても『もういいや』って攻撃に振り切るんじゃなくて、我慢する時は我慢しないと。それでカウンターから決められていることがあるので。攻撃を信じて、点を取ってくれるって思いながら我慢することも絶対に必要。その辺は粘り強くやらないといけない」。
GKとしてのセーブ力はもちろん、正確なキックも高木の持ち味。「相手の方が運動量が多くてはめられてる時、停滞しちゃう部分がある。そういう時にもっとボールを動かすのか、コンパクトにして前線に送るのかなど、流れによって色々考えなきゃいけない。僕からの配球でメッセージを出して、うまく後ろからコントロールできれば」。完封勝利は8月30日の大宮戦(1〇0)以来ない。「ゴールを守るのはキーパーとして当然、やるべきこと」。高木が無失点に封じ、攻撃も活性化させ、上位へ食らいつく勝利へとつなげる。