◆ファーム日本選手権 巨人3―16中日(4日・サンマリン宮崎)

 相手に傾いた流れを、引き戻すことはできなかった。今季2軍戦でのワースト10失点を上回る16点を奪われ、9年ぶりのファーム日本一を逃した。

守備では2つの失策がいずれも失点につながり、3四死球を与えた6回は一挙5失点。巨人・桑田真澄2軍監督(57)は「流れに押されて、良いところを出せずに終わってしまった。やはり野球はどのレベルでも、エラーや四死球から崩れていく。選手たちにもいい教訓になったと思う」と受け止めた。

 試合後は、ナインに向けて「やられる側じゃなくて、やる側に回りたいよね」と伝えた。投手であれば制球力、野手では勝負どころで確実に投球を捉えるコンタクト率などを例に挙げて、レベルアップを求めた。6日からはみやざきフェニックス・リーグが開幕。「悔しいですけど、次に生かすしかない。これが勝負の世界の残酷さ」と指揮官。おのおのが課題を受け止め、鍛錬の秋が始まる。(小島 和之)

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