◆米大リーグ 地区シリーズ第1戦 フィリーズ―ドジャース(4日、米ペンシルベニア州フィラデルフィア=シチズンズバンクパーク)

 ドジャースのD・ロバーツ監督(53)が4日(日本時間5日)、地区シリーズ第1戦となる敵地・フィリーズ戦の試合前会見に出席し、「1番・投手」の二刀流でポストシーズン(PS)初登板に臨む大谷翔平投手(31)への期待を口にした。

 メジャーのPSで投手、それ以外のポジションでそれぞれ1試合以上に先発出場するのは史上初で、投手が5番以上の打順に入るのも初めてだという。

ロバーツ監督は「彼が1回裏のマウンドに上がる時、私は少し立ち止まり、彼が本当に前例のないことをしていることを評価するつもりだ」と予告。「彼は我々のチームに素晴らしい貢献をしてきた。才能、二刀流というミクロのレベルだけでなく、野球というもっと大きな舞台全体に対してもだ。彼は誰もが見なければならない、見たいと思う選手だ。それは我々のスポーツにとって大きな利益であり、素晴らしいことだ」と称賛した。

 23年9月の右肘手術明けでDH専任だった昨季も大谷にとって初めてのPSで一気にワールドシリーズ制覇まで駆け上がった。2年連続出場となる今年のPSでもレッズとのワイルドカードシリーズでは初戦で先頭打者アーチを含む2本塁打と爆発。指揮官は「彼の人生そのものが大舞台のための準備だったと私は思う。彼は決して自分を見失わない。感情やその瞬間に飲み込まれることは決してない。常に冷静さを保っているように見える。彼には非常に精密なルーチンがある。

だから私は、彼が打席でもマウンドでもしっかりと感情をコントロールし、いいパフォーマンスをすると期待している。アリゾナ(レギュラーシーズン最終登板となった敵地・Dバックス戦)で6回を投げ切ったことで、起用の面でも今の状態には安心している」と話した。

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