◆第1回アイルランドT・G2(10月12日、東京競馬場・芝1800メートル)

 実績のある古馬牝馬が登録馬に名を連ねているが、まだまだ伸びしろのあるアンゴラブラック(牝4歳、美浦・尾関知人厩舎、父キズナ)は気になる一頭だ。前走のバーデンバーデンCを3連勝で制してオープン入りしたばかりだが、秘める素質は高いとみる。

17年の東京新聞杯を制するなど重賞戦線で活躍したブラックスピネルを伯父に持ち、重賞2勝馬のダンビュライトを近親に持つ血統は評価したい。

 尾関調教師は「もともとのポテンシャルがあって、(体質が弱くて)使えなかったぶん、出世は遅れたが、レースぶりは安定している。しっかり勝ち切る競走馬のセンスがあり、精神面も強くなっている気がします」と、素材の良さに期待を寄せる。1勝クラスで勝っている舞台条件は合っており、試金石の一戦でも楽しみはある。

(坂本 達洋)

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