アマ球界の注目選手を紹介する「ドラフト報知」は、東洋大の花田旭外野手(4年=大阪桐蔭)にスポットを当てる。今春の東都大学リーグでベストナインを獲得。
187センチ、88キロのスラリとしたアスリート体形。躍動感あふれるプレーは、見る者の目を引きつけ、スカウトの誰もが身体能力の高さを認める。
「守備、走塁、バッティングもそうですが、足を生かしていきたい」。50メートル走は6秒2。「むちゃくちゃ速くはない」と言うが、スピードを前面に出したプレーを意識している。
3季ぶりに1部へ復帰した今春のリーグ戦では外野手のベストナインを獲得した。2割7分3厘(リーグ8位)、2本塁打(同2位タイ)、3盗塁(同1位タイ)の数字を残す中で「1部の投手の速い球に力負けしている」という課題を見つけ、夏場は体づくりに取り組んできた。
基本的に1日3食だったところを4食に増やし、ウェートトレーニングの強度も高めた。その結果、筋肉量が増えて春のリーグ戦終了後は82キロだった体重が88キロに。「ヒットに対する長打率が上がった」と効果を実感している。
大学でのラストシーズンに向けて目標に掲げた数字は、3割と5本塁打。
◆花田 旭(はなだ・あさひ)2003年4月23日、大阪府生まれ。22歳。大阪桐蔭では2年秋にベンチ入り。3年で春夏の甲子園に出場した。東洋大では1年春に2部のリーグ戦デビュー。初めて1部でプレーした2年秋は、指名打者でベストナインに選出される。1部での通算成績は、計28試合で97打数28安打、打率2割8分9厘、3本塁打。187センチ、88キロ。