◆報知新聞社主催◇第50回札幌マラソン(5日、札幌・真駒内セキスイハイムスタジアム発着日本陸連公認コース)
さわやかな秋空の下、道内外からエントリーした1万4948人が健脚を競った。女子ハーフマラソン10・20歳代は、帯広厚生病院の嶋田早紀さんが1時間19分44秒で初制覇した。
****
1年前からの進化を示し、嶋田さんが2度目の出場で初優勝を飾った。1時間25分で3位だった昨年から5分以上タイムを縮め、終始独走状態の“完全V”。「去年はすごく悔しかったので。リベンジを果たせて良かったです」と笑顔で汗をぬぐった。
中学から陸上部に所属し中長距離を専門としていたが、大学時代も含め全国大会への出場はなし。それでも「ちょろちょろ続けてきたらだんだん記録が伸びてきた」。昨年4月から、研修医として帯広厚生病院に勤務。当初は「仕事がいっぱいいっぱいで。練習もそんなにできなかった」。社会人2年目を迎え、仕事前と後に1人で1日20キロ弱走ることが日課となり、地力を強化。今年4月の長野マラソンで2時間45分を切り、来年の大阪国際に準招待選手で出場するまでになった。
小6の時、東日本大震災が発生。
(砂田 秀人)
▼女子ハーフ10・20歳代 〈1〉嶋田早紀(帯広厚生病院)1時間19分44秒
〇…女子10キロ40歳代は札幌市の小山ひかりさん(40)が38分30秒で制した。夫と子供3人が応援に駆けつける中、女子全年代含めてもトップタイムでゴールを駆け抜けた。昨年は全体2位。長女・はん梛ちゃん(3)の誕生日に雪辱を果たし、「誕生日だったので絶対勝たないといけないと思っていた。自己ベストも出せたので大満足です」と白い歯をこぼした。
〇…中学女子3キロは札幌市の陸上ジュニアクラブ・チームC3の2人がワンツーフィニッシュだ。
☆中学男子3キロ・伊藤壮佑さん(3度目の出場で初V)「1回目は入賞できず、昨年は8位。今回は優勝を狙ってました。最後まであきらめずに粘ったからこそ勝てた。将来は箱根駅伝に出たいです」
☆小学4~6年3キロ・ピッカリング希一さん(小3時の2キロ以来、3年ぶり2度目の優勝)「最後の400メートルは抜いたり抜かれたりの展開だったが、最後の100メートルで勝ち切れた。ライバル的存在の(2位の)小山君に勝てたことがうれしい」
☆小学1~3年2キロ・風間豊さん(7分13秒で初優勝)「陸上は1年生から始めた。優勝できてうれしい」