◆国民スポーツ大会・サッカー競技▽少年男子準決勝 静岡1―0愛媛(6日、滋賀ビッグレイク)

 準決勝が行われ、静岡県選抜が愛媛を1―0で下し、2019年以来6年ぶりの優勝に王手をかけた。

 静岡は序盤から攻勢。

MF佐野泰聖(静岡学園高2年)やMF河波飛和(清水ユース、1年)が積極的にシュートを放つが、相手GKやDFに阻まれた。後半もお互いにチャンスで決め切れず、0―0が続いた。

 そんな重い状況を打ち破ったのが、後半18分にピッチに立ったMF小柳希碧(のあ、常葉大橘高1年)だ。同26分、やはり途中出場したFW森田一颯(藤枝東高1年)のパスを受けると、GKの位置を冷静に確認。「ファーを狙うふりをして、ニアを狙った」。勝利を引き寄せる今大会初ゴールに、喜びを爆発させた。

 ここまで2試合とも途中出場。時間も短く、見せ場もほとんどなかったが、「自信を持ってプレーしろ」とコーチに言われ、出番に備えていた。そして勝負どころで得意のドリブルでエリア内に侵入。巧みな切り返しでマークを外しての一撃を決めた。「いいものを持った選手が集まっているんです」と岡本淳一監督も目を細めた。

 7日の決勝では東京と戦う。

3月のヤングサッカーフェスティバルでは1―1で引き分けている。「あのときとはメンバーも違う。相手どうこうよりも、我々がどれだけできるか。チャレンジャー精神です」と指揮官。小柳も「途中出場になると思うけれど、点を取って優勝したい」と力をこめた。(里見 祐司)

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