聴覚障害があり「筆談ホステス」の著書で知られる元東京都議の斉藤里恵氏が7日、銀座のクラブに入店したことを報告した。
インスタグラムで「【皆さまへ ご報告申し上げます】このたびご縁をいただき、銀座のクラブ『昴』へ入店いたしました」と伝え、赤のドレス姿をアップ。
「21歳の頃、『ル・ジャルダン』にて銀座の世界へ足を踏み入れ、その後、『昴』にもご縁をいただきました」とつづり、「出産を経てからは、しばらく政治の世界に身を置き、今夏の参議院選挙に立候補させていただきました。多くの学びと経験を得ることができた一方、結果としては叶いませんでしたが、人生の節目として、自分自身と深く向き合う大切な機会となりました」と振り返った。
その上で「政治の道を完全に手放したわけではございません。けれど今は、人と人とのつながりを、より身近な場所で丁寧に紡いでいきたいという想いが強くなり、再びこの銀座の地で働くことを決意いたしました」とカムバックの理由を説明。
「『昴』は現在オーナーが代わられましたが、長年銀座を支えてこられた高田律子ママ(旧・昴オーナーママ)のお心遣いにより、こうして再びご縁をいただくことができました。律子ママの想いが大切に継がれている『昴』で、あらためて銀座の空気に触れながら、一歩ずつ歩んでまいりたいと思っております」と決意をつづった。
「15年という歳月を経て、再びこの地に戻ってこられたこと、心より感謝申し上げます。移ろう時代の中でも、銀座という街が持つ“品格”と“あたたかさ”に、あらためて胸を打たれております。かつてより少しだけ深く、静かに人と向き合う自分でありたいと願いながら、日々を丁寧に重ねてまいります」と改めて意気込みを示し、「お近くにお越しの際は、ぜひお気軽にお立ち寄りいただけましたら嬉(うれ)しく存じます。あらためまして、今後ともどうぞよろしくお願い申し上げます」と呼びかけた。
斉藤氏は1歳のときに髄膜炎により聴力を失った。ひとり娘を育てるシングルマザーでもあり、子育てと政治活動を両立。