広島の大瀬良大地投手が7日、広島・廿日市市の大野練習場でリハビリを開始した。3日に群馬県内の病院で右肘手術を受けた。

来季開幕には間に合う見通し。「より体が元気になるという期待しかない。しっかりとリハビリのステップを踏んで、今年以上に元気な球を投げて抑えないといけないなという思い」と、35歳シーズンへの思いを語った。

 右肘の手術は、23年オフ以来4度目。「カープに入ってから3度目。こんなに許可してくれる球団に感謝」。今回は「右変形性肘関節症」によって「右肘関節授動術、関節形成術、骨膜切除術」の手術を受けた。骨を削るなどして可動域を広げるためのものだったという。

 「かなり丁寧に骨を削ってもらった。それでも100%(肘の)伸び曲げができるようにはならないけど、内視鏡でやってもらうよりは動きが出てくれるんじゃないかなと。そこを一番期待して今回はやらせてもらいました」

 今季は開幕からローテの一角を支え、先発23試合で7勝9敗、防御率3・48。9月19日の巨人戦(東京D)が今季最後の登板となり、同21日に出場選手登録を抹消されていた。

 「とりあえず離脱せずに1軍で戦えた。良かったとは言わないけど、来季もっとやらないといけないという心の支えみたいなものになる。数字に関して、どれをとっても納得できるものではないが、手術させてもらって、まだまだやれるぞというところを見せていきたいなと思います」

 この日は右腕をギプスで固定した状態で、指先や肩周りを動かす軽めのメニューをこなした。約2週間後の抜糸までは、同様のリハビリを続ける。プロ入り後の過去2度の手術翌年は、21年が開幕投手、24年はノーヒットノーラン達成と防御率1・86という好成績を残した。来季は、パワーアップした姿で先発陣を引っ張っていく。

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