◆秋季高校野球神奈川県大会▽決勝 横浜12―0法政二(7日・サーティーフォー保土ケ谷)

 優勝は何度味わってもうれしい。高浦洋祐(2年)が最後の打者を空振りの三振に仕留めると、マウンド上に横浜ナインが歓喜の輪を作った。

小野舜友(しゅんすけ)主将(2年)は「優勝できたのはチームとして一つの成長だと思います」と2年連続21度目の優勝に誇らしげだった。

 スタメン発表で流れた「1番・ピッチャー小野君」のアナウンスに、平日の午後ながらいっぱいになった保土ケ谷のスタンドに驚きの声が漏れた。初めてというドジャース・大谷ばりの打順。1年夏以来の先発マウンドに登った背番号3の左腕は初回の攻撃を無失点でしのぐと、その裏の攻撃では四球で出て二盗。2回、死球と左前打を許したところで林田滉生(2年)にバトンを託し一塁の守備へ。「難しさも感じましたし、投げることで精いっぱいになってしまった。思った通りにいかなかったところで仲間がカバーしてくれたのでよかったです」。無失点リレーで13安打12得点。主将は素直にバックに感謝した。

 県内公式戦27連勝で連覇がかかる来春センバツの重要な参考資料となる関東大会(18日から山梨)へ「ここで終わりじゃない。神奈川の代表として行かさせてもらうので、自覚と責任を持って戦っていきたいと思います」と小野。神奈川のプライドを胸に甲州路に乗り込む。

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