日本サッカー協会(JFA)は7日、都内で会見し、影山雅永・技術委員長(58)の契約解除を発表した。

 会見したJFA・湯川和之専務理事は「本日の理事会において、影山技術委員長と契約を解除し、技術委員長職の解任を決議したことを報告します。

既にフランスで報道されていますが、パリ行きの機内にて児童ポルノを閲覧した疑いで、パリ到着時の空港で拘束され、その後、有罪判決を受けたことによるものです。JFAとしては大変遺憾なことであると考えており、ご心配、お騒がせしていることについて深くお詫び申し上げます」と説明した。

 湯川専務理事はJFA・宮本恒靖会長から預かったというコメントを読み上げ、以下のように発表した。

 「今回の件はサッカー界として許容できるものではございません。これまでも取り組んできたものの、今回を契機にサッカー界のガバナンス、コンプライアンス体制を改めて見直すとともに、徹底的に強化、改善を覚悟を持って図ってまいります。そして、今一度JFAの理念に立ち返って行動していきます」

 ◆影山 雅永(かげやま・まさなが)1967年5月23日、福島県生まれ。58歳。磐城高―筑波大を経て90年から古河電工(現千葉)、浦和、仙台で活躍し、96年に引退。97~98年に日本代表テクニカルスタッフを担当。ドイツ・ケルンU―16コーチを経て、2001年から広島コーチ。マカオ代表や、シンガポールU―16代表、J2岡山で監督を務め、17~21年までU―20日本代表監督などを歴任。その後、JFAユース育成ダイレクターを経て、24年3月から技術委員長を務めていた。

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