日本代表は7日、千葉県内でパラグアイ戦(10日・パナスタ)に向けた合宿2日目を行った。招集メンバー26人全員が集まったが、帰国直後の欧州組はまだ室内での調整などを行い、ピッチではフィールドプレーヤー10人(長友、谷口、相馬、田中碧、堂安、中村、安藤、望月、藤田、斉藤)、GKの3人(鈴木、大迫、早川)が練習した。
練習のラストには、名波コーチの下で攻撃陣はさまざまパターンからのシュート練習を実施。6月以来の代表復帰となるMF中村敬斗(25)=Sランス=は、持ち味のシュート精度を披露し、次々とネットを揺らした。フランス2部で今季、出場4試合2得点2アシストという好調ぶりをアピールし「パラグアイ、ブラジルとW杯に出る相手と戦えるのはすごくプラス。実際、自分がいい相手に対し、どれだけのプレーができるのか気になるし、チームとしても勝利が大事」と話した。
昨季はフランス1部で11得点を挙げた中村だが、Sランスは2部降格。中村は今夏の移籍を希望したが、クラブは認めず。話し合いが続く間、約2か月間にわたってSランスの練習に不参加となり、日本代表が9月に行ったメキシコ、米国戦のメンバーからも外れた。しかし移籍は実現せず、今季はフランス2部で戦うことが決まり「(Sランスから)移籍したかったことは事実ですけど、もう腹をくくってやるしかない。2部でやる以上、周りとのレベル差や違いは見せなきゃいけない」と思いを明かした。
フランス2部で結果を残して代表復帰を果たした今回、負傷中のMF三笘(ブライトン)が選外で、中村は左サイドの主力としての活躍が期待される。パラグアイ、ブラジルという南米の強豪相手に対し「チャンスがあれば(点を)取りたい」と中村。9月の出遅れを取り戻すアピールを誓っていた。