ドジャースのD・ロバーツ監督が7日(日本時間8日)、地区シリーズ第3戦となる本拠地・フィリーズ戦を前に、本拠地のドジャースタジアムで前日会見に出席した。PSで2戦連続セーブを挙げた佐々木朗希投手の起用法について言及し、「今は間違いなく彼が最優先の選択肢だ。

徐々に積み上げていくこともあり、一定数の試合に勝たなければならないという要素もあるので、すべての試合で彼がクローズすることは現実的ではない。したがって他の投手も使わなければならない。だが質問に答えるなら、理にかなえば、間違いなく彼が試合を締めくくることになる」と、守護神に“指名”した。

 佐々木は前日の地区シリーズ第2戦の敵地・フィリーズ戦で登板し、1点リードの9回2死一、三塁の場面から5番手としてマウンドに上がり、2試合連続セーブを挙げた。米データサイト「オプタスタッツ」によれば、セーブが公式記録となった1969年以降、キャリア最初の2セーブをいずれもポストシーズン(PS)で記録したのは史上初だという。

 チーム事情もあって9月途中からマイナーで救援に転向。マイナーで2試合、レギュラーシーズンで2試合リリーフで登板し、ポストシーズンの登録メンバー入りをつかんだ朗希。ワイルドカードシリーズでは4点リードの9回に登板して試合を締めくくると、4日(同5日)の地区シリーズ第1戦では、2点リードの9回に登板して無失点で抑え、日米通じて初のセーブを挙げていた。

 佐々木は前日に3試合連続登板となったが、休養日を挟んでおり連投はしていない。今後は体調面などを最優先に登板を慎重に見極めていく方針だといい「これは誰にとっても未知の領域だ。だからある程度の一貫性を作り上げて、次の段階、つまり連投などに進めるようにするバランスが必要である。ただし、その時にボールの質がどうなるかは保証できない。

だから投手コーチ陣と毎日話し合い、選手をベストな状況に置くようにしている。もし可能なら朗希を毎日投げさせたいが、それは現実的ではない。だから会話を重ねて、私が最終的に決断を下す」と話した。

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