◆プロボクシング ▼WBC世界バンタム級(53・5キロ以下)王座決定戦12回戦 同級1位・那須川天心―同級2位・井上拓真 ▼スーパーフライ級(52・1キロ以下)10回戦 坪井智也―カルロス・クアドラス(11月24日、トヨタアリーナ東京)

 WBOアジアパシフィックバンタム級王者・坪井智也(29)=帝拳が11月24日にトヨタアリーナ東京で、元WBC世界スーパーフライ級王者で現WBC同級1位のカルロス・クアドラス(37)=メキシコ=とプロ3戦目を行うことが9日、東京・神楽坂の帝拳ジムで発表された。

 会見に臨んだ坪井は「スーパーフライ級が自分の適正体重。

このクラスでどれだけ自分の力を発揮できるか。クアドラスは実績があり手数も多く、スピードもある。強い相手でワクワクしている」と6度の防衛に成功した元世界王者との対戦が待ち遠しい。

 坪井は2021年ベオグラードで開催された世界選手権で日本人初の金メダリストとなり、今年3月にA級8回戦でプロデビュー。6月にはWBOアジアパシフィックバンタム級王座決定戦で、バン・タオ・トラン(インドネシア)に判定勝ち。プロ2戦目での地域タイトル獲得は国内最速タイ記録となった。

 バンタム級の地域タイトルを手にしたが、世界は1階級軽いスーパーフライ級で狙う。その意味でもクアドラスとの対戦は、今後を占う上での大一番になる。「10ラウンドを通してどう試合を支配できるか。前回10ラウンド戦って体力的には問題ないことが分かった。あとは、僕の足りない決定打を10ラウンドの中でどうまぜていけるか。残りの期間でその課題をクリアして試合に臨みたい」と意気込む。

テクニックではすでに世界トップレベルという声もあがる逸材が、世界1位を相手に事実上の世界前哨戦に挑む。

 同興行のメインイベントは那須川天心(27)=帝拳=と井上拓真(29)=大橋=が対戦するWBC世界バンタム級王座決定戦、セミファイナルは東洋太平洋フェザー級王者・中野幹士(30)=帝拳=がライース・アリーム(35)=米国=と対戦するIBF世界同級挑戦者決定戦、バンタム級10回戦では日本同級王者・増田陸(28)=帝拳=が、ホセ・カルデロン(22)=メキシコ=との世界ランカー対決に挑む。

 前売りチケットは10日、午後6時からローソンチケットで発売される。

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