体操の世界選手権(19日開幕、ジャカルタ)の男子日本代表が9日、都内で試技会を公開した。
東京五輪王者の橋本大輝(日本生命・セントラルスポーツ)は、得意の鉄棒で15・133点の高得点を出すなど、合計85・864点でパリ五輪3冠の岡慎之助(徳洲会)らを抑えて全体1位で完成度の高さをみせた。
3連覇へ、得意の鉄棒の演技構成で、後半に入れていたE難度「アドラー1回ひねり」を最初に入れて、余力を持って後半の演技につなげる構成に替えた。「最後のひねって腰を曲げていっていう動作で動きが多いので、動きが多い技を最初に入れたぶん、後半は動きがコンパクトなものばかりなのでそれはすごく楽になったなと思いますし、車輪も少なくなったでの腕もすごく楽ですね」と手応えを口にする。
世界選手権個人総合は2連覇中。3年後のロサンゼルス五輪も視野に、橋本は「橋本大輝が世界一だなと思える演技ができたらいいなと思いますし、それも演技でも結果でも見せられたらいいのかな。負けるのはちょっと嫌なので、負けず嫌いでもありまし、気持ちの強い部分も演技で出せたらなと思います」と気を引き締めた。