山梨学院大陸上競技部は9日、株式会社サンリオとのスポンサー契約締結会見を同大学で行い、大崎悟史駅伝監督、弓削征慶主将(ゆげ・まさよし、4年)らが登壇した。
第102回箱根駅伝予選会(18日、東京・立川市など)は左胸にハローキティのロゴが入った新ユニホームで挑む。
サンリオの創業者である辻信太郎氏の出身が山梨であることなどがきっかけで、今回の契約が実現。卓球の平野美宇(木下グループ)、スケートボードの西矢椛(サンリオ)らスポーツ界を幅広く支援するが、学生スポーツ界への進出は初めてとなる。同社のコーポレートブランディング部・鶴谷哲司氏は、ハローキティのリボンが「仲良しの印」であることを明かし、「駅伝のタスキと非常に似ている。タスキをつないでゴールを目指す、人間形成的な面でも、サンリオの理念やビジョンに非常に近いものがあります。是非、山梨から、ハローキティのように世界に羽ばたく生徒や選手を排出することに、貢献したい」と笑顔で説明した。
山梨学院大は1987年に箱根駅伝に初出場。6回目の出場だった92年に初優勝。94、95年にも連覇し、黄金期を築いたが、近年は苦戦が続く。8位だった2016年を最後にシード権(10位以内)から遠ざかっており、今シーズンは本戦でのシード権獲得を見据えて順調にトレーニングを重ねている。
現在のチーム状況について、大崎駅伝監督は「故障者なく順調に準備しています。自分たちが迎えたい状態で進めてこられています」と胸を張る。夏合宿では例年以上に高い意識を持ち、積極的に練習に取り組んだといい、弓削主将は「十分に戦える戦力が整っている。それだけの練習をやってきているので、4年間見てきた中で、一番強いんじゃないかって言えるくらいのチームで臨める」と力を込めた。
頼もしい味方と共に臨む初陣。まずは確実に予選会を突破し、最大目標のシード権獲得を狙う。