洞不全症候群(どうふぜんしょうこうぐん)を公表した歌手・美川憲一(79)が10日に公式サイトを更新し、12月6日に予定していたクリスマスライブを中止することを発表。今月17日の「日本歌手協会『第52回歌謡祭』」の出演キャンセルも報告した。
「美川憲一 公演、中止及び出演キャンセルに関するご報告とお詫び」と題した文章をアップ。「この度、12月6日(土)に開催を予定しておりました『美川憲一 XMAS CONCERT 2025』ですが、本人の体調を踏まえ開催を中止させていただくこととなりました。併せて10月17日(金)に予定しておりました『日本歌手協会「第52回歌謡祭」』への出演もキャンセルとさせていただきます」と中止や出演キャンセルを伝えた。
美川の現在の様子について「術後の経過は順調ですが、ペースメーカーが安定して固着するまでにもうしばらく時間がかかること、また入院による体力、筋力の低下も見られたので、念の為に大事をとらせていただきました。本人はいたって元気ですので、どうぞご安心ください」と説明。「公演を心待ちにしてくださっていたファンの皆様、関係者の皆様には、多大なご迷惑をおかけいたしますこと深くお詫び申し上げます」とメッセージを寄せた。
また「『美川憲一 XMAS CONCERT 2025』中止に伴うチケット代金の払い戻し方法に関しましては、こちらに情報を掲載させていただきました。ご確認いただきお手続きのほどお願い申し上げます。代わりとなる公演は内容を変更した形で、来年9月頃の開催を目指して調整しております。先の日程となってしまい、重ねてお詫び申し上げます」と伝える。そして「なお、下記公演につきましては、予定通りに実施する方向で準備を進めております」と伝え、11月16日のフジグラン安芸 特設ステージ「フジグラン安芸名店会 歌謡ショー」、12月14日の名鉄トヨタホテル「美川憲一&コロッケ Christmas Dinner Show」、12月16日の長崎スタジアムシティ HAPPINESS ARENA「ザ・ゴールデンステージ」は出演予定だと発表。
美川は同日に自身のインスタグラムでも報告し「少しでも早く皆様とお会いできるよう日々努力しております。もう少しお待ち下さい」とファンにメッセージを寄せた。
美川は9月13日に「洞不全症候群」と診断されたことと、同月11日にペースメーカーの取り付け手術を終えたことを報告。その後はイベントやコンサートの出演見送りが続いている。
◆洞不全症候群 心臓の右心房近くにあり、心拍動を起こす電気信号を送る役目をする洞結節(洞房結節とも)の働きが低下する病気。心拍数が減少し、徐脈(脈拍数の低下)や心停止を起こす場合があり、脳への血流が途絶え、意識障害や失神などを起こす。