巨人・岡本和真内野手(29)が10日、下克上日本一へ、第一関門を突破する決意を示した。11日からCS第1Sを戦うDeNAには、昨季のCS最終Sで敗れた。

昨季同様に勝負を避けられる可能性もあるが、「自分のバッティングができればいい」と泰然自若で戦い抜く。岸田行倫捕手(29)は岡本の後を打つ5番起用が有力で、得点圏打率3割5分9厘の勝負強さに期待がかかる。

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 中堅へ左翼へ、打球が鋭く伸びていった。岸田がフリー打撃で快音を連発した。大一番を目前に「いよいよだなと。ちょっと(シーズンから)期間空いてるので、守備でも打撃でも最初の入りを大事にしたい」。8日のフェニックス・リーグで本塁打を含む2安打を放つなど実戦感覚も維持している。スタンバイはOKだ。

 そのバットに、チームの命運が託される。DeNAの三浦監督は「ありますよ」と昨年のCS同様に岡本の敬遠策を示唆。チャンスで打席が回ってくることが予想される。岡本が四球を選んだ直後に13打数5安打、打率3割8分5厘をマークした背番号27。

「意識していない。状況に応じてやっていきたい」と得点圏打率3割5分9厘をマークしたシーズン同様に平常心で役割を全うする。

 10日は29歳の誕生日。同じくバースデーを迎えた山崎とのバッテリーで、大事な初戦に臨む。「思ってたよりはあっという間に来た感じ。あとは試合でしっかり結果を出していくだけです」。岡本の後ろには、勝負強い岸田が控える。下克上日本一のキーマンへ、攻守で名乗りを上げる。(内田 拓希)

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