コント日本一を決めるTBS系「キングオブコント2025」が11日、午後7時から放送される。今年の放送を前に、ラブレターズが優勝した昨年のキングオブコントを振り返る。

 2024年大会ではファーストステージトップバッターとなったロングコートダディが彼女に花をプレゼントする男性と花屋のコントを披露。審査員の「東京03」飯塚悟志が96点をつけ、「ほんとにいいネタ」と絶賛するなど1組目から500点満点で475点の高得点に。

 4組目で登場した「や団」が工場の休憩室で財布からお金が盗まれ犯人を捜すゴールデン帯の番組らしからぬとがったネタで爪痕を残し、474点。

 7組目のファイヤーサンダーが、観察力が鋭いお笑い芸人の自宅を訪問した警察官に“スカウト”されるというネタで476点を獲得し、この時点でトップに躍り出る。

 ファーストステージ最後に登場した「ラブレターズ」が、引きこもりの子を持つ両親役のネタを披露し、合計475点で2位タイでファイナルステージ進出を決めた。

 そして、ファイナルステージは「ラブレターズ」「ロングコートダディ」「ファイヤーサンダー」の戦いに。激戦の末、ラブレターズがロングコートダディをわずかに1点、上回って史上最多のエントリー数3139組の頂点となる第17代キングの座についた。

 5度目の決勝でようやく栄冠を手にした溜口佑太朗と塚本直毅は「よっしゃ~」と声を張り上げ、涙を浮かべながら抱き合った。

 1点差での優勝は大会史上初。優勝会見では赤ジャケットを羽織り「俺たちがキングだ! キングオブコントをきっかけに芸人を始めた」とほほ笑み「ずっと負け続けていた人生。老害みたいな扱いを受けてきた。自分で褒めてあげようかな」と安どした表情を浮かべた。

塚本はそばで見守っていたマネジャーと目を合わせ「あぁ~うれしい。泣いちゃいますね」と声を震わせた。

 24年ファイナルステージに残ったファイヤーサンダーとロングコートダディはともに今年も決勝10組に残っている。今年はどんなドラマが生まれるか、「キングオブコント2025」から目が離せない。

 ◆2024年ファイナルステージ3組の得点(出場順)

 (1)ラブレターズ(5度目)472点(じろう94点、山内健司96点、秋山竜次95点、小峠英二94点、飯塚悟志93点)=トータル947点

 (2)ロングコートダディ(3度目)471点(じろう95点、山内健司95点、秋山竜次96点、小峠英二93点、飯塚悟志92点)=トータル946点

 (3)ファイヤーサンダー(2度目)469点(じろう93点、山内健司94点、秋山竜次93点、小峠英二95点、飯塚悟志94点)=トータル945点

 ◆2024年ファイナリスト10組のファーストステージの得点(出場順)

 (1)ロングコートダディ(3度目) 475点(じろう96点、山内健司95点、秋山竜次94点、小峠英二94点、飯塚悟志96点)

 (2)ダンビラムーチョ(初出場) 469点(じろう94点、山内健司94点、秋山竜次95点、小峠英二93点、飯塚悟志93点)

 (3)シティホテル3号室(初出場) 471点(じろう93点、山内健司92点、秋山竜次94点、小峠英二95点、飯塚悟志97点)

 (4)や団 474点(3度目)(じろう96点、山内健司94点、秋山竜次96点、小峠英二96点、飯塚悟志92点)

 (5)コットン(2度目) 461点(じろう91点、山内健司91点、秋山竜次93点、小峠英二93点、飯塚悟志93点)

 (6)ニッポンの社長(5度目) 468点(じろう92点、山内健司93点、秋山竜次95点、小峠英二96点、飯塚悟志92点)

 (7)ファイヤーサンダー(2度目) 476点(じろう95点、山内健司95点、秋山竜次94点、小峠英二94点、飯塚悟志98点)

 (8)cacao(初出場) 468点(じろう94点、山内健司91点、秋山竜次93点、小峠英二95点、飯塚悟志95点)

 (9)隣人(2度目) 458点(じろう92点、山内健司91点、秋山竜次92点、小峠英二92点、飯塚悟志91点)

 (10)ラブレターズ(5度目) 475点(じろう95点、山内健司95点、秋山竜次94点、小峠英二96点、飯塚悟志95点)

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