オリックス・宮城大弥投手(24)が10日、パ3位からの下克上日本一へ「攻めダルマ」宣言した。11日に開幕するCS第1ステージ(S)の日本ハム戦(エスコン)が第一関門。

エスコンでの全体練習に参加し、静かに決意を明かした。

 「優勝したわけでもないですし、挑戦できる立場なので。守らずに、攻めていければ」。22、23年に経験したCSは2試合で2勝、防御率1・64。尊敬する山本由伸(ドジャース)からエースを受け継ぎ、初めての短期決戦だ。レギュラーシーズンは7勝3敗、防御率2・39。「もう少しできたと思います」と意地を見せる舞台が近づいてきた。

 初戦の先発は山下。九里へつないで連勝で突破し、宮城がソフトバンクに1勝のアドバンテージのある最終S初戦(15日・みずほペイペイ)へ回ることが理想だ。岸田監督は仮に初戦を落としても、2戦目に宮城でタイに戻すローテも準備。最終S進出を懸けた3戦目を含め、重要局面を託されることに変わりはない。

 この日は九里とともに、エスコンのブルペンで投球練習。

計24球、全球種を確認した。今季の日本ハム戦は5試合に登板し、敵地で3戦2勝。すべて6回以上を自責3以内のQSを記録しているが「強いチームの雰囲気だと思うし、のまれないようにしたい」と相性は別物と考えている。

 オリックスとして第1Sは08、14年に出場し、2度とも日本ハムを相手に敗退している。「日本一も目指せるので、目指したい。僕が中心じゃなくてもいいので、勝ちたい。それだけです」。内に秘めた人一倍の闘志。エースも高ぶってきた。(長田 亨)

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