◇国際親善試合 日本代表2―2パラグアイ代表(10日・パナソニックスタジアム吹田)

 日本は先制点を取られたのが誤算だった。渡辺の背後に入られ、パスを出す人間もフリー。

DFの連係の問題で簡単にやられた。(均衡した)0―0では、あってはいけないシーンだ。1点の重みが増すW杯の戦いを見据えた時には、こうした失点の仕方は気になるところだ。

 リードしたパラグアイはFWが攻め残り、意図的にDFラインと前線の距離を長くして、日本のプレスを無効化させてきた。試合運びがうまい南米らしいやり方で、過去、日本は何度も押し切られた歴史がある。そんな中でカウンターを受けなかったのは、佐野のポジショニング、読み、ボールを奪うプレーがあったからだ。

 苦手の南米勢に2度追いついたことは、チームの自信につながる。課題、教訓を含めて、ブラジル戦へ向けた良い準備になったのではないか。(スポーツ報知評論家・北澤 豪)

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