元HKT48で女優の兒玉遥が11日、都内で著書「1割の不死蝶 うつを卒業した元アイドルの730日」の発売記念イベントを開催した。

 HKT48時代の2017年にうつを発症して活動休止を余儀なくされた経験をつづった一冊。

約1年半かけて制作したという兒玉は「やっとファンの方の手に届くのはうれしい。本として実物で残せることが自分の俳優人生で意味のあることだと思いますし、ファンの方の気持ちに応えることになるのかなと思います」と笑みを浮かべた。

 ただ、出版するかは悩んだといい「芸能のお仕事はたくさんの方の夢である職業なのに、私自身は心を壊しちゃって、社会復帰ができる自信がないくらい弱っちゃった。そんな姿を赤裸々に世に出していいのかなと思いました」と吐露。「でも、応援してくれている方に嘘のない自分でいたいと思いましたし、隠してるよりも話してる方が楽にいられると思いました」とうなずいた。

 うつを発症した要因を問われると「自分の性格が一番かなと思う。理想をすごく高く持っていってしまって、自分を敵対してしまったのが良くなかったのかなと思っています」と告白。「自分の欠点ばかりに集中してしまっていました」と振り返った。

 それでも、母や周囲の支えを受けて2019年に復帰した。うつの経験を経て、積極的な休息を心がけているといい、「睡眠をたくさんとってます」と力説。「(昼間でも)10分だけ寝るって言うのもよくやってます。全力で寝に行くので、『4・7・8・呼吸法』というのを取り入れて寝てます」と明かした。

 読者に向けて「そんなに気負わず、カジュアルに進めていく感じでも楽しめる本になっている」とアピール。「今読書したいと思っている方に一番に手に取ってほしいと思っています」と呼び掛けた。

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