歌舞伎の大名跡、8代目尾上菊五郎、6代目尾上菊之助の襲名披露公演が名古屋・御園座(26日千秋楽)で11日、初日を迎えた。

 昼の部から満席の盛況ぶり。

襲名披露狂言「京鹿子娘二人道成寺」で菊五郎、菊之助の親子が“二人花子”で登場し、息の合った踊りで観客を魅了した。

 8日の「お練り」では菊五郎が「名古屋は昔から芸所と言われ、人と文化が交わるところ。そこで襲名披露公演できることがうれしい。父(7代目菊五郎)から受け継いだ芸、せがれに伝える心を持って興行を勤めたい」と述べたが、その決意の言葉を、舞台上で具現化している印象を与えた。客席からは「8代目!」「音羽屋!」など大向こうの声が飛び交った。中村雀右衛門、中村錦之助、坂東彦三郎、中村時蔵、中村萬太郎、中村鷹之資らが出演。

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