◆2025 JERA クライマックスシリーズ セ・ファーストステージ 第1戦 DeNA6―2巨人(11日・横浜)
最高の結果にも満足することはなかった。DeNA・筒香嘉智外野手(33)はかぶとの緒を締め直した。
強烈な打球を空に放った。2回先頭、山崎の高めスライダーを右翼スタンドに放り込む先制弾。3―2の6回1死では左翼ポール直撃のCS通算8号ソロ。セのCSではタイロン・ウッズ(中日)に並び最多本塁打だ。CSで1試合2発は、17年10月24日のCS最終S広島戦(マツダ)以来自身2度目。ポストシーズンで1試合2本塁打を2度達成したのはフェルナンデス(西武)、デスパイネ(ソフトバンク)に次いで3人目となった。
朝から降り続く雨の影響も心配された。三浦監督から「雨を味方にしろ」とゲキも飛んだが、不安はなかった。
お立ち台では、ハマスタ全体にグルリと陣取ったベイファンからひときわ大きな大歓声が注がれた。「ファンの方に勝ちをお見せできて良かった」。今季限りで退任する三浦監督との2年連続日本一に向け、最高のスタートを切った。(太田 和樹)
◆記録メモ ▼…筒香(D)が2、6回と2本塁打。CS通算8本塁打とし、プレーオフ(PO)、CSでセに限ればウッズ(中)の8本塁打と並んで最多となった。この日は2本塁打を含め、4打数4安打3打点。1試合2本塁打は17年最終S〈5〉戦の広島戦以来2度目。1試合2本塁打2度は04年第1S〈1〉戦と同年最終S〈3〉戦のフェルナンデス(西)、16年第1S〈1〉戦、18年第1S〈3〉戦のデスパイネ(ロ、ソ)以来3人目。
▼…先発のケイ(D)が勝利投手。24年に次ぎ、2年連続の2勝目。球団の助っ人外国人がCSで2勝は17年に2勝したウィーランド以来2人目。2シーズン以上で勝利を挙げたのはケイが初。