◆サッカー◇全国高校選手権北海道大会 第1日 ▽1回戦 クラーク5-2稚内大谷(11日・帯広の森球技場ほか)

 開幕し、1回戦13試合が行われた。3年連続3度目出場のクラークは、稚内大谷を5―2で破り、3年連続で初戦を突破した。

過去2年、道大会直前に負傷していたFW川畑拳志郎(3年)が前半10分に先制ゴール。初の大舞台で初得点を挙げ、流れを呼び込んだ。今年から元プロ選手がスタッフに3人となった体制強化も強みに、上位進出を狙っていく。

 これまでの悔しさを晴らす一発を、クラーク・川畑が決めた。前半10分、ゴール前のこぼれ球を利き足の左でたたき込んだ。5得点発進へと導く先制点に「雰囲気も全然違う初めての道大会で、決められたことがうれしい」とほほ笑んだ。

 1年時から試合に出場も選手権道大会には縁がなかった。いずれも大会直前に一昨年は左恥骨の疲労骨折、昨年は左前十字じん帯の部分断裂。初の大舞台でゴールも決め「運をつかむためにやってきたので」と走り込みなどで培った成果が結果になったことを、喜んだ。

 アジアを中心に22の国と地域で主にMFでプレーした伊藤壇監督(49)、札幌などでDFとしてJ通算201試合に出場した大森健作アシスタントコーチ(49)に加え、同133試合出場の高木貴弘GKコーチ(43)が今年、スタッフに加わった。川畑は「攻撃面は壇さん、DFとメンタルは健作さん、高木さんはセットプレーと雰囲気づくりもしてくれる。他の高校にはない環境」と感謝する。

元プロ選手たちの下で力を伸ばし、3年連続で勝利を手にした。

 大量得点にも伊藤監督は「誰が入っても同じサッカーができないと」と、停滞した後半の戦いを反省と、慢心はない。12日の2回戦で当たる北星学園大付には今季3戦3敗。雪辱は是が非でも果たす。(砂田 秀人)

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