◆米大リーグ 地区シリーズ第5戦 ブルワーズ3―1カブス(11日、米ウィスコンシン州ミルウォーキー=アメリカンファミリーフィールド)
ナ・リーグ中地区王者のブルワーズが11日(日本時間12日)、2勝2敗で迎えたカブスとの第5戦を制して、地区シリーズ突破と、13日(同14日)からドジャースと戦うナ・リーグ優勝決定シリーズ進出を決めた。本拠地で2連勝発進してから敵地で2連敗を喫したが、再び本拠地に戻って白星をつかんだ。
ブルワーズの最速104・3マイル(約167・9キロ)を誇る“怪物新人右腕”のJ・ミジオロウスキー投手(23)が2回から2番手で登板し、4回3安打1失点の好投を見せた。試合後のヒーロー会見に出席した右腕は「ここにいられるのは本当にすごいことです。素晴らしいです。すごく楽しいですね」と興奮冷めやらぬ様子だった。
チームは、初回にカブス先発左腕のポメランツから、コントレラスがソロを放って先取点をゲット。だが、直後の1点をリードした2回先頭で1打席目に立った誠也に、2番手右腕のミジオロウスキーが同点ソロを浴びて試合を振り出しに戻された。23歳右腕は以降は変化球を多くまぜたといい、「それは単なるアジャストだったと思います。鈴木(誠也)がストレートを打ちにきたので、『ああ、今日はそれでくるんだな』と気づいて、それに合わせて(配球を)変えました」と冷静に振り返った。
両軍とも2回から継投に入る中、試合が動いたのは4回。カブス2番手で元ソフトバンクのレイの前に簡単に2人が倒れたブルワーズ打線だったが、2死走者なしからボーンがソロを放って勝ち越した。その後満塁となったが、オルティスが遊ゴロに打ち取られて追加点とはならなかった。
ミジオロウスキーが5回まで誠也のソロの1失点のみで踏ん張って、カブス打線に得点を与えなかった。
ブルワーズは今季、レギュラーシーズンでドジャースに6戦全勝。1982年以来43年ぶりのリーグ優勝、ワールドシリーズ進出、球団史上初のワールドシリーズ制覇へ、前進した。